読了。打ち上げ本数は1巻並に少ないものの、前後のエピソード(ロケットついでに見に行った博物館めぐりなど)にかなりページを割いているので、読み応えは十分すぎるほど。
ツェペリン伯やコロリョフに関する部分にはちょっとほろりとするものもあったり、また「はやぶさ」のイトカワ着陸の話は、わたし自身、2chに書き込みしながら情報追っかけしていたクチなので、現場近くはこんな雰囲気だったんだなーと改めて当時の熱気を思い出しました。
ただ今巻で気になったのは、それ以前に比べてずいぶんと「暗い」記述が多い点。H-IIAやM5をめぐるJAXAの、またスペースシャトルをめぐるNASAの、「公共事業」故に政治が技術に落としている影を感じてしまうのがやるせないですね……。