結局、おととい夜10時前から昨日朝11時ころまでつきあって、そのまま沈没。
松浦さんの続報
その他をごちゃまぜにしてまとめてみると、
2100:降下開始といった感じっぽい(時刻は機内時刻・地上時刻・確認時刻がごちゃまぜなので、かなりいいかげん)。
0430:450m、垂直降下開始
0455:370m、着陸GO判断
0510:290m
0520:230m or 250m
0530:160m
0537:114m
0540:90m
0545:70m
0546:40m、ターゲットマーカー放出
0547:35m、LIDARからレーザーレンジファインダー(LRF)高度制御に切り替え
0555:17m、姿勢をイトカワと水平にするため自律制御へ。ハイゲインアンテナ(HGA)通信断、ローゲインアンテナ(LGA)によるビーコンモードへ
0609:はやぶさ上昇開始?→誤報。上昇開始しているべき時刻。
06??:10m?、30分以上ホバリング微速降下したまま?
0637:DNSゴールドストーン局から臼田局へ切り替え中
0700:上昇コマンド、セーフホールドモード移行コマンド送信
????:セーフモードへ移行?(コマンド or 自律)
0851:コマンドへの反応なし、ドップラー変位確認できず、テレメトリモードへの移行コマンドを送信
0932:LGA or ミディアムゲインアンテナ(MGA)通信回復
1212:MGAで通信中、はやぶさの回転(セーフホールドモード)、高度10数kmを確認
1455:臼田局可視終了
何が起きたのか。一言で言えば、イトカワ地表で「何か」が起きて、そのままアボート・上昇したといった感じでしょうか。イトカワ星人に襲われた(笑)というわけでもなさそうなので、はやぶさ自体に起因する「何か」なのでしょうが、運用側にも思い当たる節がないとなると、地表の状態、スラスター噴射による不確定外力、ハードウェアトラブル、ソフトウェア不具合、安全機構の過剰反応あたりが思い当たるところですが、さて。
着陸&試料採取できなかったのは残念ですが、何が起きているのかすら分からない状況下で、最悪の機体ロストまで到らなかったのには一安心。とはいえ、今回の現象解析、輻射熱による装置ダメージ、残存燃料の不安、帰還開始までのタイムリミット、運用側の体力等を考えると、何をやるにしても大変な1ヶ月になりそう……。
ISASのサイトに 着陸時の様子がドキュメンタリー風? に紹介されてました。これに会わせてタイムテーブルを若干修正。